今週は仕事が忙しくって、さっき帰ってきて、コンビニで見つけた新製品のビアショコラというギネスビールっぽい味のビール飲んでいるのですが容疑者ケインズについて、ちょっと触れたくなったので、今回はそれをネタにします。 ※ちなみに私は経済学出身ではないので、ケインズ的な経済学っていうのを全く学んでないので、それをふまえて以下内容をお読みください。 本書を読んで知ったこととして、貨幣は以下のような交換の仲立ちをする役割を果たしているそうです。 自分の持つ「財」⇄ 「お金」⇄ 自分の欲しい「財」 ここで言う財というのは、具体的な商品とは限らず、物理的な形が無いサービスというものもふくまれるようです。 自分が何らかの価値を創出した場合に、その対価として具体的なもの(例えば魚のようなもの)で保有しようとすると、保有する財の価値が失われるかもしれないが、貨幣で保有する事によって、半永久的にその価値を保有する事ができるため、価値と価値の交換手段としての貨幣の果たす役割は重要であるということがわかりました。 ここまでの話で終わらないのが、ミソで、 ケインズは人々は貨幣の中に「流動性」という効能と魅力を見出し、人々はあたかもそれを「消費」するかのごとく行動するという見方をしていたわけである(P.55より)というのが、景気を左右する貨幣の存在を読み解くヒントになるのかと思いました。 どういうことかというと、例えば、自分が何らかの経済活動をした結果生み出される価値を仮に100として、自分が欲しいと思う財の価値も同じように100だったとした場合に、その仲介をする貨幣の価値も100だったら 自分が生み出した経済活動→100の価値 仲介役の貨幣→100の価値 欲しい財の価値→100の価値 ですべて等しくなるので、交換もスムーズに行くと思います。 ところが、上記で引用したように、本来仲介役として機能する貨幣自体に何らかの価値を見出して、それ自体の価値が上がる(反対に下がる)ようなことがあると、状況によっては、欲しい財の価値よりも、貨幣を持っていた方が価値が上という状況が発生し、それが原因で貨幣が思ったように人々の間で流通せず、それが行き過ぎた結果、不況というのが生じるんじゃないかなぁと本書を読んだ結果として自分は理解しました。 正直言うと、ケインズに代表されるような経済学って、何となくとっつきづらくって、今までさけていたのですが、この本を読み終わった感想としては、「もっと関連する書籍を読みたいなぁ」って素直に思えたので、そういう意味では、経済学の入り口を切り開いてくれた本として、自分にとっては良い本かなぁと思います。(amazonのレビューではそこまで評価高くないみたいですけどね...)
by h5y1m141
| 2008-12-02 23:04
| 読書メモ
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