予約していた本を取りにいった時に、最近入った図書コーナーに前からよみたいなぁと思っていた職場はなぜ壊れるのか―産業医が見た人間関係の病理があったので、ついでにこれを借りたのですが、一気に今日読みきってしまいました。
ちょっとドキッとしたのが、以下の2つ。 1.ハインリッヒの法則(1件の重大事故の背景に29件のそうなっていた可能性がある事故、300件のヒヤリとすることがあるっていうやつ)を引き合いに出して1人の休職者/自殺者の背景に29人のそうなっていた可能性のある人、300人の精神をゆさぶられている予備軍がいる 2.人間は仕事を強制的にやらせているかどうかに関係なく、過剰な労働を長時間行う事で崩れてしまい、身体や心の専門家のいるにもかかわらず研修医や指導医の2割がうつになるという事実 個人的に最近危険だなぁと感じるのは、これから社会に出る新卒の方にとっては売り手市場で一見すると、良いように見えるけれど、以下の2つの理由で、必ずしもハッピーになれるとは限らないように感じています。 1. 多くの会社が数年前まで求人をしぼっているため、会社の中の人材構成がかなり、いびつな構成になっていると思われ、売り手市場で内定もらって会社にはいっても、その後のケアーをしてくれるような人材がいない 2. 仮に上記1.の状況とは異なり、人材構成上、それほどいびつでなかったとしても、そもそも人が人を評価する難しさがあり、数値化しづらい部分までをどうにかしないといけないため、中間管理職への負担が大きくなっており、適正な評価をしてくれない可能性がある なんか、暗いことばっかりになってしまっていて、このままだとなんだか気持ちも重くなってしまうので、本書でこれはいいなぁと思った事を紹介しておきます 現代の職場に欠けつつあるのは何かと考えたとき、わたしはこの安全基地ではないかと思いました。安全基地が保証され供給されていれば、労働者たちも自由きままに学んでゆくのではないか。萎えてしまったように見え、もう芽生えることもなくなったかのごとくいわれかねない未知なる領域への模索を、成果主義などという姑息な人事考課を放り出して、もっと真剣に議論すべきではないのか。 ■
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by h5y1m141
| 2007-03-21 21:54
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