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企業のレアルマドリッド化

NED-WLTさんのこのエントリ
ではなぜ若者ばかりが失業してしまっているのか、その構造的な理由について考えてみます。
を読んで、なぜかスペインのサッカークラブチームのレアルマドリッドを思い浮かべてしまいました。

このチームをご存知の方もいると思いますが、クラブの会長はものすごいお金をつぎこんで超有名選手を集めたチームを作っていますが、当然周りからするとあれだけの選手を集めたから、国内リーグ戦、カップ戦、チャンピオンズリーグの全部勝ち取るというクラブ会長やファンのものすごいプレッシャーが選手、監督にかかります。

でチームを率いる監督は勝利を要求されていますから、エース級を必要以上に頼ってしまいます。そしてエース級をものすごく重宝し、中堅級はちょっとだけ頼りに、新人なんて、出場機会がほとんどまわってきません。(もしくは、エース級の突然の怪我で突然大舞台での出場がまわってきて、プレッシャーのあまり実力が発揮できないなんてことにもなりかねない)

これをそっくり企業に当てはめていくと
企業:クラブチーム
クラブ会長、ファン:強引だけど顧客や株主
監督:経営者、マネージャー
選手:現場で働く人

で、監督である、経営者やマネージャーは、勝利のためにエース級に過度な負担を強いてしまい、潰れてしまう。しかし他の会社からまたこのエース級を取ってきて、企業をなんとか維持していく。
そして、中堅や新人にはあまり魅力的な仕事が回ってこないという状況に陥ってしまうのかなぁと思いました。

ちなみに、現実のレアルマドリッドでは、現在のペレス会長になってから、この図式が結構当てはまっていて、中堅どころは試合に出る機会少ないためにチームを去ってしまい、計算できる中堅どころが少ない状況で、下部組織上がりの新入社員とエース級(しかも攻撃的な選手ばっかり)で構成せざるをえない状況になっていて、チームのバランスを欠いていると雑誌とかで指摘されています。
by h5y1m141 | 2005-05-13 15:15
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