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アフリカ・レポート


アフリカって地理的にも日本から遠く、知っていることと言えば、2010年にサッカーのワールドカップが開催されること、コーヒーの真実で読んだ、先進国から搾取される発展途上国というようなとってもアバウトなイメージしかなかったので、何かきっかけあれば、もうちょっと突っ込んだ所が知りたいと思っていて、いつだったかの日経新聞の書評でこれが取り上げられていたので、図書館で借りて読みました。

読み終えた素朴な感想は

「ものすごい絶望の中にかすかな光がみえつつある」

って感じ。

国のトップたる人間が、そもそも自分の出身部族のことしか考えず、利権にあやかれない領域は、ほったらかし、逆に利権はこれでもかっていう位、自分たちの懐に入れてしまうようなことが平気で行われており、その一方で都合が悪いことがあると

「俺たちが悪いのではない、あいつら(白人だったり、先進国など)のせいだ」

と責任逃れのためのいいわけを繰り返すばかり。

こんな調子の人間が国益というものを考えるわけもなく、結果は、激しいインフレ、治安悪化、失業、有能な人材の海外流出...と正直絶望することばっかり。

ただ、いつの時代もこういう状況を変えるのは、行動力のある個人や、そういう人を中心とした小さい団体(今だったらNPOのようなもの)なのでしょうし、実際に本書後半で自分たちに出来ることを行って、少しづつではあるが社会を変えつつある人たちも取り上げられており、多少の光が見えるようにも感じられます。

とはいえ、アフリカの将来はこういった人たちの活動で劇的に変わるとも思えず、公益のことを考えられる人材が国の中枢につく動きがないとそう簡単には変わらないのかなと思います。
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by h5y1m141 | 2008-10-02 21:19 | 読書メモ

テロリストは教養がない人がなるのか?

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明日、明後日と朝から夜おそくまでの勤務になることもあって、今日の午前中はお休みっていう感じだったのですが、代々木から北参道駅まで散歩した後、駅のすぐ近くのスタバで古代文明と気候大変動 -人類の運命を変えた二万年史を読んでいたのですが、冷静に考えると今月あんまり書評書いてないので、少し前に読み終えた本をちょっと取り上げます。

「テロの撲滅のために、貧困層の人を助けよう」

ということを、疑いもなく信じていましたが、テロの経済学によると、テロリストは決して貧困層の人間ではなく、かなりの高学歴で知的水準が高い人物達が、自分たちの政治的思想の実現のために起こしてる行動であり、その行動の拡大をしなければいけない場面で、貧困にあえいでいる人達を言葉巧みにたきつけているようです。

テロリズムの解決策として絶対的な手法というのはおそらくないだろうけど、少なくとも著者が提言されているように、単なる民主主義のおしつけではなく、
市民的自由の欠如が世界中のテロリズムの主たる原因であるように見える。国内および外国の両方における市民的自由の支援が、対テロ戦争での兵力の一つとするべきである。
テロの経済学 P.111より
ということがある程度の力を持つんじゃないかと思います。

アフガニスタン周辺が、また何だか不安定な状況になっており、タリバンの存在がまたとりあげられていると思いますが、テロリストがどんな人物で、いったい何を成し遂げようとしているのか、一歩踏み込んだ理解を得ようと思った場合に、違った視点を与えてくれる本ではないかなぁと思います
テロの経済学
テロの経済学
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アラン・B・クルーガー
東洋経済新報社
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おすすめ度の平均: 2.0
2 こういう分析も必要です。

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by h5y1m141 | 2008-09-17 21:28 | 読書メモ

「食」を通じて、生きる力について深く内省する

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食べる、すなわち生きるために、当然働かなければいけないけど、その食べるという行為が、どこか他人任せすぎな傾向にあることについて、冷蔵庫で食品を腐らす日本人の著者は問題提起しているように感じました。

この本を借りたのも、新聞のコラムで「食術」ってな感じの内容が書かれていて、その考え方が面白いとおもったので借りたけど、この本に書かれているように、買ってきたものを無駄に冷蔵庫で腐らせてしまうのは、食というものについて、きちんと考えるべき状態になっているのかなと思います。

この新書に書かれていた印象深い話を1つ紹介します。

ホームレスの方の中でも以前だったら、少ない収入をベースにして、なんとか手に入れた食糧を調理して生きている人が多かったそうだけど、最近は日々どうにかして稼いだなけなしの500円足らずのお金をコンビニのお弁当を購入して生き延びている方が増えているそうです

個人の自由といってしまえば、それまでかもしれないけど、人間にとって食べるという行為は、一生つきあわなければいけないものだし、食べ物自体の生産はどうしても生産者に委ねるとしても、それ以降の部分についてすべてを他人任せにするというのは、個人的にもあまり好きではないかなぁって考えてます。

25歳頃に初の1人旅でマウイ島に知人の知人をたずねて2ヶ月ほど滞在したことがあったんだけど、身の回りのことはもちろん、自分でどうにかしなければいけない状況の中、スーパーで適当に出来合いのものを買ってきてそれを食べるということが何故か良くないと思ったのと、たまたまお世話になったその家に日本食のレシピ本があったので、それを見ながら日々ご飯作ったけど、意外とこれがうまく出来てしまいました。

人間不思議なもので、ちょっと成功するとそれに味を占めて、そのレシピ本を見ながらあれこれチャレンジしていくうちに、ご飯を作る楽しさを感じることができた一方で、その時にはじめて、生きるためにお金を稼ぐことの大切さというのをものすごく実感すると共に、はじめて、完全に自分の責任でお金をやりくりするということを経験し、今振り返ると、この体験は自分にとってのその後に大きな影響を与えたように思います。

それまでは実家にいて、自分で稼いだお金ですべてまかなっていたわけでもないし、食べるということについても別にそれほど何かを意識したこともなかったけど、マウイでなけなしのお金で購入した食材で、長期間いるとなると、毎日ステーキっていうわけにもいかないので、飽きないようにあれこれ創意工夫して無駄にしないようにした経験っていうのは「生きる力」というのはとってもおおげさだけどそれに近い感覚は得られたかなぁと思っています。

高級食材を買ってきて食べるとか、高級なお店でご飯を食べるということが必ずしも豊かな食かっていうと決してそうとも限らないかなぁと思ってます。

それよりも近所で取れた食材で鮮度が良い状態で焼いたり蒸したりして、味付けもシンプルにしたものを食すというのは、それはそれで美味しいしこういうのが出来るっていうのは実はとっても贅沢なような気がしてますが、なんとなくそういうことをこの本を読みながら思い出しました。

うーんなんだかうまく話がまとめきれないけど、ただ少なくとも言えるのは、新書で比較的すぐに読み終える本だけど、色々深く考えさせられた本でした。

冷蔵庫で食品を腐らす日本人 [朝日新書059] (朝日新書 59)
魚柄 仁之助
朝日新聞社
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おすすめ度の平均: 4.0
4 スケールダウンすること
4 食卓の豊かさとは何だったか、考えさせられました。
4 「成熟国日本」
4 食育と自立
4 一読の価値はある

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by h5y1m141 | 2008-09-02 21:25 | 読書メモ

しょぼい自分を大物に見せる技術

しょぼい自分を大物に見せる技術
内藤 誼人
宝島社
売り上げランキング: 72671
おすすめ度の平均: 4.0
4 タイトルが面白い
4 楽しく自分の行動を再チェックするのに向いています


表紙は魁!!クロマティ高校 の野中 英次 さんのイラストなので、ちょっとふざけた感じの内容かなぁと一瞬思ったけど、中身はしっかりとした内容で基本的には影響力の武器[第二版]で書かれていることを噛み砕いて説明したという印象でした。

内容はというと、スキルアップのために切磋琢磨するというアプローチとは一歩違ったことを提案しており、それがタイトルにもある「大物に見せる」という技術。

なんとなく仕事ができそうな人というのは、本人の自覚の有無は別として、そういう雰囲気を醸し出しており、こういうのを身にまとっているかどうかで、同じコトをやったとしても周りからの評価が変わるため、そういう”空気”作りのノウハウが本書では紹介されています。

私はキャリアカウンセラーという仕事をしているので、自分よりも若い人はもちろん10歳以上(最高は25歳上の方)年が離れた方と接する機会も結構あるので、大物っぽさというよりは、年齢相応の落ち着きを持っているというのは常に相手に与えておきたいと考えていて、日頃から

・声の高さ
・服装

というのは意識していたけど、本書でもこの辺りについて取り上げており、声が高いのは落ち着きの無さを与えるらしく、服装に関しても明るめな色は同様な印象を与えるそうなので、普段意識していることは間違ってないんだなぁーとちょっと安心できました。

大物感を演出することを常に考えている人が仮にいたとすると、それは正直??と思ってしまうけど、少なくとも本書で書かれている事を知っておく事で、自分の成し遂げたことに対しての周囲からの評価がある程度変わるのではないかなと思うので、自分の仕事っぷりが、上司や顧客から評価されていないなぁーとちょっと悩んでいる人にオススメの本だと思います。

ただ影響力の武器を読み通すにはかなりの時間と労力をさかなければいけないことを考えれば意外とこの本はお得かもしれませんね。
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by h5y1m141 | 2008-08-29 20:13 | 読書メモ

イラク戦争に費やされたコストは果たして?

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以前から予約していた本が最近届いて、タイミング良く国際政治に関するものが続いていて、先日のコーカサスのやつに引き続き、世界を不幸にするアメリカの戦争経済 イラク戦費3兆ドルの衝撃をやっと読み終えました。

戦争開戦の前の当初試算では「アメリカの負債は17億ドルだけです」という話がとあるテレビのインタビューでされていたそうですが、実際にはかなり泥沼化したイラク戦争の本当のコストは、計量出来る控えめな数値で3兆ドルではないかと、著者のジョセフ・E・スティグリッツさんが膨大、かつ、つぎはぎだらけの様々なデータからこの数値を算出されたそうです。

当初目論見から、あまりにもかけ離れた結果になっていますが、詳細は本書を読んでもらうとして、個人的に印象に残った箇所を3つとりあげます

1.戦地から戻った兵士に関する問題
2.一時的にということで戦地に派遣された州兵
3.ずさんな会計

1.に関しては、イラク戦争固有の出来事として、外傷性脳損傷(TBI)の生存者がかなりの数いるらしく、こういう人に対する医療費の捻出だけではなく、こういう方達の介護をする家族の負担や、こういう方達が病気になったことによる生産性の喪失....といった部分でかなりのコストがかかっていると著者は指摘しています。

2.については、本来だったら各州にいるはずの兵士がイラクにかり出された結果、本来の業務を担う人材不足により結果的にハリケーンカトリーヌによる被害の復旧に支障が出たことも指摘しておりこのコストもばかにならないのかと思います

3.については、将来のコストを”見えなく化”するために、その時点での支出を低く見せる現金主義による会計処理をした結果、会計の不透明さを生み出しており、これが原因でいったいいくらのコストがかかっているのか国民の目を欺いていると指摘しています。

3兆ドルという数字の妥当性については、賛否両論あるかもしれませんが、1つ言えそうな事はアメリカ人は、戦争に限らず物事を始めることについてはとても機敏に動くものの、それが本当にうまくいっているかどうかというチェック機能を働かせるということについては、お世辞にも上手ではなく、それが今の状況を生み出したのかなと本書を読んで感じました

世界を不幸にするアメリカの戦争経済  イラク戦費3兆ドルの衝撃
ジョセフ・E・スティグリッツ リンダ・ビルムズ
徳間書店
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おすすめ度の平均: 4.5
5 石油高の元凶はイラク戦争という視点はユニークだ!!
4 アメリカの支払った代償はあまりに大きい
5 アメリカ版特別会計
4 戦争会計の重要さ
5 右翼も左翼も必読の書

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by h5y1m141 | 2008-08-25 21:42 | 読書メモ

考えさせなくするメディアの影響力

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全部読み終えなかったけど、はじめてノーム・チョムスキーの本を読んで感じたのは、彼の目線だとアメリカ国民は一部のエリートっぽい階級のひとがある程度言論を牛耳っているらしく、ニューヨークタイムズやCBSというメディアが

「いまは、これこれこういう所が問題では」

と世の中の動きというか世論の主流になる話題を設定し、それに追随するかのように地方局が報道をするという構図になっているそうです。

その背景にあるのが

自分で独自に考えて異議を申し立てる人を厄介者扱いして除外するさまざまなシステムが完備されているからだ。大学を出た者ならわかるだろうが、この国の教育システムは根本的に順応性と服従に報償をあたえるようにできている。
メディアとプロバガンダ P.27より
という所なのかなと。

この引用箇所だけ見ると、日本では、ニューヨークタイムズやCBSのようなメディアの存在はないとはいえ、それと同じような位置づけでワイドショー(みのさんとか)の影響力は一部の人に対しては絶大だろうし、そういう影響を受けている人は、上記引用した、「自分で独自に考えて」というのが機能しなくなっているんじゃないかなぁ。

今まで主流とされていたTV以外にもインターネットという新しいメディアも登場し、しかもネットは日々とっても便利なサービスが登場し、考えなくても、どんどん面白いものが入ってくるというのは、個人的にとっても怖いなぁーと感じ始めていて、あえてそういう所から多少は距離を取ろうという意思はちょっとだけあって、この辺りのバランスをどう取るかはなかなか難しい。。

メディアとプロパガンダ
ノーム・チョムスキー
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by h5y1m141 | 2008-08-13 05:15 | 読書メモ

学校では習わない読書の方法

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CDの”ジャケ買い”じゃないけど、本屋さんで”タイトル買い”したフォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術を読み終えて感じたのは、読書の方法をきちんと身につけることで、今まで以上により深く本とつき合えるんじゃないかと素朴に感じた。

この類いのタイトルから速読のことをイメージしてしまい、正直胡散臭さを感じる人もいると思いますが、(実際自分もそうでした)そういうアプローチの仕方について書かれたものではなく、

今、その本を何のために読むのか?
その本から何かの知識を得たいのか?
本を読む解くことに価値があるのか?

という3点を事前に明確にすることや、本を読む際のTPO、つまり

Time:時間設定
Pupose:目的意識
Occasion:状況確認

をきちんと認識した上で、読むべき箇所と、思い切って割愛するべき所とメリハリを効かせて読み進めるという、自分自身の本の読み方に関する考えを「シフト」することで、10倍の効果を出すことにつなげるということを本書では書かれています。

これ以外にも、目の使い方についてのトレーニングも必要で、実際にこのトレーニングは結構大変ですが、この肉体的といっていいかわかんないけど、「体」と上記で書いた読書の時の「心」がまえとがきちんとかみ合うことで、結果的にこの本のタイトルにある「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出すにつながるようです。

最近は、読む前に目次に目を通して、著者プロフィールを読んでその人の経歴をおおまかに理解してから、読むようにしていたけど、

そもそも何故その本を読むのか?
その本から何を得ようとしているか?

というのは考えたことがなかったから、これから読む本については、この点クリアーにしてから、実際に読書に取りかかります。
フォーカス・リーディング 「1冊10分」のスピードで、10倍の効果を出す いいとこどり読書術
寺田 昌嗣
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5 本物の速読法の本、登場
5 私はこの速読法で4倍になりました
5 速読法の中では最も“現実的”な本
5 非常にまっとう、かつ実践的な読書術
3 フォーカスリーディング

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by h5y1m141 | 2008-08-06 18:15 | 読書メモ

モノグサだから数学的センスが大切さ

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普段の生活や仕事の場面において、似たような面倒なことを繰り返すことは得てして多いかと思うのですが、自分は結構面倒くさがりなので、そういう状況になったら

「どうにかしてラク出来ないかなー」

とまず考えます。

「そんなこと言ってるヒマがあったら、手を動かせー」

という意見もありそうだけど、たいてい面倒だって思うようなモノって、考えずに手を動かしてやると途方もない時間がかかるのがわかってるからで、それを嫌々やるよりも、ちょっとの工夫で楽できるなら、その方法を考えるのが得策かなぁーと思ってしまいます

自分が最近数学に興味をもつようになったのも、本質を見抜くことで、一見関連がないものの共通項とか、思いがけない近道となるアプローチを見つけ出すということが、楽が出来ることと同じように思えてしまうからで、考える力をつける数学の本にも

数学的な進歩とは、「ちょっと頭を使ってラクにしよう」ということだと考えてもよいでしょう。数学というのは、身の回りのものごとを難しくしていくのでなく、やさしくするめの学問です
ページ76より
という一節がありましたが、むずかしそうな問題のなかで、その本質を捉え、計算も含めて楽に解ける方法を見い出すことの大切さを説いているように思いました

上記本の例題で以下のようなのがありました
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こういう問題も、1つづつクイとなる部分を手で数えるというアプローチをするんじゃなくって、形を変形したりすると、何か違った角度でモノが見えて計算が楽になるんじゃないかなーとまずは考えることで、楽な方法が見つかりそうだから、意外とモノグサな人が数学の勉強してみるのはいいんじゃないかなぁ。
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3 数学パズルです。
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by h5y1m141 | 2008-08-01 20:37 | 読書メモ

シリコンバレーのベンチャーキャピタルがエコ関連への投資をする理由

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何月号だったか忘れたのですが月刊アスキーでシリコンバレーにいるベンチャーキャピタルが、インターネット企業への投資から今後は環境に関する技術への投資に熱心ということが書かれていたことがあって、イマイチその背景がわからなかったのですが、クリーンテック革命という本に太陽光発電に必要なパネルは

「本質的に半導体コンピューターでの革命を起こしたのと同じ技術が利用されている」

というのを読んでなんとなくわかった気がします。

つまりコンピューターに利用されているCPUのようなチップ生産の技術も、太陽光発電で利用されるパネルの生産技術も本質的には変わりがないそうで、投資対象として判断する際に過去に培った見極め能力がそのまま活かせる上に、市場規模としても今後有望とされている環境関連分野ということも考えると投資する側のベンチャーキャピタルの論理としてはまぁ妥当なのでしょうね。

そうそう、この本で書かれているクリーンテックっていうのがそもそも何かっていうと、技術革新のおかげでにより

- 資源消費量が削減できる
- 従来型のエネルギー源と同等の効用が得られる

ということを指し具体的なものとしては、上記でちょっと触れた太陽光発電を筆頭に風力発電といった所から、従来は発電所→企業/家庭という一方通行型だったものからの脱却として双方向型の電力供給の「スマートグリッド」という考えや、被災地などでの震災復興時に有効活用できる「モバイルパワー」(というキーワードだった気がするけどメモし忘れた..)、海水から淡水を作ったり、嘘みたいな話だけど空気中の水蒸気から水の生成!といったものなどがこのクリーンテック革命の例になるようです。

クリーンテック革命でもたらされるエネルギーに関するメリットの1つとして「料金の固定化」ということが取り上げられています。

従来型の化石燃料に依存したエネルギーだと実際に今の日本でも生じていますが、化石燃料の供給が一定でないために、供給を上回る需要が発生するとそれにつれて料金が大幅に変動するという状況に対してクリーンテック革命でもたらされるエネルギーはエネルギー源がタダかタダに近いため、エネルギー生産に必要な設備投資費などの問題で若干割高だったとしても料金が固定化されていることによって、家庭よりも特に企業においてこの料金の固定化というのは企業戦略上とても優位に働くようです

環境関連だと日本企業が出てきそうで実際本書でも三菱重工や日東電工あたりがかなり力を示してるようで、環境関連銘柄での投資を考えている人がいたら一度この本を読むことで(日本の企業含めて)活躍している企業が知れるのでそういう人にはかなりオススメの本なんじゃないかと思います。
クリーンテック革命
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by h5y1m141 | 2008-07-21 18:30 | 読書メモ

人工知能を持ったロボットの実現はまだまだ先の話

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人工知能(AI)を持ったロボット(わかりやすい所だとドラえもんあたり)が未来には登場して人間の世界で普通に暮らすというような世界が描かれることがあるけど、現実の世界を見るとまだまだそういう人工知能の開発というのは実現の見込みとしては、どうなのか?ということに関連しそうな本を最近読みました。

人間の脳についてあれこれ関連する書籍を読めば読むほど不思議だなぁーと思うのですが、例えばコンピュータの方が人間よりも数倍も優れた記憶装置を持っているし、圧倒的な計算スピードを持っているにも関わらず、なぜ人間のような知的なふるまいが出来ないかというと、人間の脳には記憶をベースとした「予測」する能力を兼ね備えているという話を最近読んだ考える脳 考えるコンピューターという本に書かれていました。

この記憶をベースとした予測について、わかりやすい例でいうと、行ったことがないレストランでトイレに行く場合に過去に訪れた似たようなお店の構造をひもとき、それをベースとしてトイレの場所をおおまかに予測をするそうです。

こういうのをコンピューターで実現しようとするといくつかの規則性をあらかじめ入力しておいた上で、条件分岐するような仕組みを作ることになりそうだけど

「今度はレストランではなくって公園でトイレを探す場合は?」
「知り合いの家に行った場合にトレイを探す場合は?」

と、同じトイレを探すという問題なのに、条件が変わると今存在しているコンピューターには人間ほど簡単に答えを見つけ出せないのかと思います。

人間の脳が持っているこういう記憶をベースとした予測は、本書によると新皮質という部分がどうも鍵を握っているそうで、特にこの新皮質というのは世の中の事象を


  • シーケンスを記憶する

  • 自己連想的に呼び戻す

  • 普遍の表現で記憶する

  • 階層的に記憶する

というパターン化した処理してるそうで、この中でわかりやすく、かつ、みんなにとって馴染みがありそうなところでいうと、話がまわりくどい人がなんでそうなるかっていうと、話を思い出す際に、その話が物語的に記憶されており、再生する時には物語の出だしから順番に記憶が取り出されて話をしていくため、相手にとってまわりくどい印象になるそうです

人間の脳ってやはり奥深いなぁーとつくづく感じると共に、まだまだドラえもんのようなロボットの登場の実現は遠い未来のことなのかなー
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by h5y1m141 | 2008-07-13 21:17 | 読書メモ