気分転換兼ねてタクシー王子、東京を往くを読む

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しばらく忙しかったのもあって先週と今週はあまり働かない週間と決めていて、昨日は、となりの駅まで電車に乗って、90分の遅めのスピードのジョギングしながら、途中でみかけたお花を撮ったり、あとはがっちりマンデー!で以前出演されていた、タクシー王子こと、川鍋一朗さんが書かれたタクシー王子、東京を往く。―日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」をちょっと気分転換に読んでました。

内容自体は、タイトルからおおよそ想像がつくかと思いますが、川鍋さんが社長に就任されて、それまでの借金の返済の目処がある程度たったころに、今後の30年先という長期ビジョンを考えた場合に、現場を一度しっかりと経験して、そこから感じ取った事実をベースに、今後を考える材料にしたいということで、実際に、1ヶ月タクシードライバーとして勤務した時のまとめで、割とすぐに読めます。

読み終えて、川鍋さんがすごいなぁと思ったのは

1.事実を学ぶために、実際に体験してしまう
2.他人からの批評に対して受け入れる柔軟性
3.自分が何が出来ないかをきちんと認識している

っていう感じでしょうか。

1.に関しては、社長就任前につとめていた超有名なコンサルティングファームで学んだらしいのですが、現場からあがってくる報告の裏に潜んでいる問題であったり、自分が当事者として体験する事から見える課題を、きちんと理解しようとする姿勢と、それを実行する意志の強さを本書からはとても強く感じます。

もしかしたら、ある種のパフォーマンスなのかもしれず、実際本書でも、現場の人から、

「また社長のパフォーマンスが始まったよ」

という声もあったらしいですが、上記2.にあげたこういう他人からの批評についてもまずは耳を傾けようとする懐の深さと、柔軟性のような所は、ちょっと自分には真似出来ない。

この2つ以上に、自分が一番感心したのが、3.の自分が何が出来ていないかを理解している所で、前職のコンサル時代にも、正直川鍋社長自身、決して有能なコンサルタントではなかったそうですが、彼自身が出来る最大限の強みを活かして、とにかく出来る限りのことはやってきたそうです。

また、タクシードライバーとして奮闘している時にも、都内の入り組んだ道路を理解していないため、道に不案内(*)であり、お客様に迷惑がかかるということをきちんとわきまえて、正直にお客様にその旨を伝えて対応していたそうで、こういう知らない事って年齢を重ねたり、それなりの地位になると、なかなか聞けなかったりすると思うけど、川鍋社長は、自分が出来ない事は素直に口に出し、その上で、その時点で出来る最大限のことを考えて、実行することにかけてはズバ抜けているように感じます。

川鍋社長の人柄は、松岡修造さんとか、アルピニストの野口健さんなんかと通じそうな気がしていて、こういう人達のキャラクターは個人的に嫌ではないし、意外と年齢も近い人達だからこういう人にはがんばって欲しいかなぁと思います

(*) とあるお客さんに、「道知らないんだったら、じゃーいいよ」と降りられたこともあったそうです。


タクシー王子、東京を往く。―日本交通・三代目若社長「新人ドライバー日誌」
川鍋 一朗
文藝春秋
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by h5y1m141 | 2008-10-20 22:37 | 読書メモ
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