何故、かれらは走るのか?

ケニア! 彼らはなぜ速いのか
忠鉢 信一
文藝春秋
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マラソンなどの長距離陸上種目においてのアフリカ選手の速さの秘訣として

「脂肪を効率よくエネルギーに変えることができる」
「身長に比べて、膝から下が細く長いので、無駄なエネルギーを使わずに済む」

などと、色々な理由があるのかもしれませんが、何故速いかというのは遺伝というのはあまり関係がないようで、
何がランナーを走らせているのか(P.222より)
という部分を理解するのが大切であり、彼らにとって走ることは、夢であり希望でもあるという部分を認識すると共に、彼らが本来持っている「競争意識」というメンタリティーをしっかり理解することが大切なようです。

冷静に考えると、いったい何のために、マラソン選手は走っているのかというのを理解するのは、簡単そうで、実は難しいのかも。

一流選手になれば、金銭面でそれなりの待遇を得られるかもしれないけど、その待遇を得るために、日々節制しなければならず、しかも、まだ年齢が若いような場合だと、まわりは遊んでいたりするのに、自分はあえてそういう状況とは違ったことをしなければいけないわけで、一流の選手になるには、肉体的な優位性以上に、それ相応のメンタリティーを備えている必要があるんでしょうね。

そうそう、個人的には
速さの秘密はメンタリティーにあるという自分なりの結論を私は気に入ってもいる
〜中略〜
スポーツが異なるメンタリティーを持った人間が競い、ぶつかり合う姿だと見ればどうだろうか。オリンピックの魅力が増してくる。スポーツの面白さに深みが増してくる。(P.277より)
という箇所がとても印象に残ったのですが、本書は、ケニアの選手の速さというものに迫る内容で、マラソンに関する記述になっているのですが、他の競技にもこの考えは通じるように思えて、あくまで個人的な意見ですが

・オランダサッカーの強さ/弱さの根底にあるもの
・日本が団体競技においてそれほど優秀な成績を残せない一方で、個人競技においてはまぁまぁの成績を残せている
・アメリカ、中国といった大国のスポーツに置ける強さ

というのは、各国の人達が持っているメンタリティーの違いが影響しているんじゃないかなぁー

※偶然かどうか著者はこの本以外にも、「オレンジの呪縛」(会社のブログでこの本について触れたので気になる人はこちらのエントリを)の監修もつとめており、このメンタリティーというのは、何か本質的な部分が共通するように思う
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by h5y1m141 | 2008-11-22 18:48 | 読書メモ
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