シリコンバレーのベンチャーキャピタルがエコ関連への投資をする理由

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何月号だったか忘れたのですが月刊アスキーでシリコンバレーにいるベンチャーキャピタルが、インターネット企業への投資から今後は環境に関する技術への投資に熱心ということが書かれていたことがあって、イマイチその背景がわからなかったのですが、クリーンテック革命という本に太陽光発電に必要なパネルは

「本質的に半導体コンピューターでの革命を起こしたのと同じ技術が利用されている」

というのを読んでなんとなくわかった気がします。

つまりコンピューターに利用されているCPUのようなチップ生産の技術も、太陽光発電で利用されるパネルの生産技術も本質的には変わりがないそうで、投資対象として判断する際に過去に培った見極め能力がそのまま活かせる上に、市場規模としても今後有望とされている環境関連分野ということも考えると投資する側のベンチャーキャピタルの論理としてはまぁ妥当なのでしょうね。

そうそう、この本で書かれているクリーンテックっていうのがそもそも何かっていうと、技術革新のおかげでにより

- 資源消費量が削減できる
- 従来型のエネルギー源と同等の効用が得られる

ということを指し具体的なものとしては、上記でちょっと触れた太陽光発電を筆頭に風力発電といった所から、従来は発電所→企業/家庭という一方通行型だったものからの脱却として双方向型の電力供給の「スマートグリッド」という考えや、被災地などでの震災復興時に有効活用できる「モバイルパワー」(というキーワードだった気がするけどメモし忘れた..)、海水から淡水を作ったり、嘘みたいな話だけど空気中の水蒸気から水の生成!といったものなどがこのクリーンテック革命の例になるようです。

クリーンテック革命でもたらされるエネルギーに関するメリットの1つとして「料金の固定化」ということが取り上げられています。

従来型の化石燃料に依存したエネルギーだと実際に今の日本でも生じていますが、化石燃料の供給が一定でないために、供給を上回る需要が発生するとそれにつれて料金が大幅に変動するという状況に対してクリーンテック革命でもたらされるエネルギーはエネルギー源がタダかタダに近いため、エネルギー生産に必要な設備投資費などの問題で若干割高だったとしても料金が固定化されていることによって、家庭よりも特に企業においてこの料金の固定化というのは企業戦略上とても優位に働くようです

環境関連だと日本企業が出てきそうで実際本書でも三菱重工や日東電工あたりがかなり力を示してるようで、環境関連銘柄での投資を考えている人がいたら一度この本を読むことで(日本の企業含めて)活躍している企業が知れるのでそういう人にはかなりオススメの本なんじゃないかと思います。
クリーンテック革命
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by h5y1m141 | 2008-07-21 18:30 | 読書メモ
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