鉄道でまちづくり

忙しいというのを言い訳にしたくはないのですが、読んだ本のまとめをする時間が日々の生活でちょっと確保できなくってしばらく更新が滞ってしまいました。。。

鉄道でまちづくり―豊かな公共領域がつくる賑わいという本の内容と前にこのエントリでとりあげた脱・道路の時代と合わせて読むと、目指すべき街なみとしてある種の答えがみつかるように思います。

その鉄道でまちづくり―豊かな公共領域がつくる賑わいという本の要旨ですが 鉄道-車という対比をしながら、行き過ぎた車中心の社会から、鉄道/駅を中心とした街づくりについて、改めてその良さについてもう一度立ち止まって考えてみてもよいのではということを提案されているように感じられました。

車中心の街づくりでは、車の利用において便利な街づくりになり、郊外にある大規模な敷地面接を必要とする大規模店舗が多数道路沿いに立ち並ぶが、どこにいってもあまり代わり映えしない”マクドナルド化”された町並みになってしまうということを本書では指摘をされています。

また、クルマ社会 x 郊外化 x 消費化 という3つの要素が掛け合わされることで、必要最低限しか外部の人と接触しなくて済み、各々が自分の住居だけに”ひきこもってしまう”というものに拍車がかかり、公共空間が豊かにならないといようなことが書かれていたのですが、言わんとすることはなんとなく理解できます。

アメリカの社会学者のオルデンバーグさんという方が提唱されているそうですが、本来魅力のある都市というのは、自宅、職場に加えて、”第三の場所の存在”が欠かせないそうで、この第三の場所の例として、街中にあるベンチとか、ちょっとした芝生とか、人が集うようなカフェのようなものがどうも該当するようですが、都市機能という観点では、一見すると、正直存在しなくても特に困ることがないので、ムダであり、非効率な場所であるように見えるが、こういうのが存在していることで、多様な人びとが交流する空間が出現し、こういうものこそが、都市の賑わいを演出するといようなことが書かれていました。

あまり行くことがないのですが、吉祥寺駅周辺がまさに、こういうイメージかなぁと思い、”マクドナルド化”に拍車をかけそうな大規模店舗の出店もある一方で、そのスキマを埋めるような庶民的なお店とか個性的なお店が点在しており、こういう部分が都市の賑わいを演出して、結果、東京エリアで住みたい地域の代表格として認知されているのかなぁと思います。

私が住んでいる地域は駅からは比較的近いのですが、オルデンバーグさん言う所の”第三の場所”の存在に欠ける所があるのかなぁと改めて思いました。

鉄道でまちづくり―豊かな公共領域がつくる賑わい
北村 隆一
学芸出版社 (2004/03)
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by h5y1m141 | 2008-03-19 22:30 | 読書メモ
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