ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」

ジャガイモの世界史―歴史を動かした「貧者のパン」 (中公新書 1930)
伊藤 章治
中央公論新社 (2008/01)
売り上げランキング: 7316
おすすめ度の平均: 4.5
5 面白い
5 発展の影にポティトあり
4 仕事は楽しく


本書の一節を引用すると、
ロシア(旧ソ連)に限らず、実はジャガイモは歴史の曲がり角や裏舞台で大きな役割を果たしている。
フランス革命とジャガイモ
米大統領とジャガイモ
産業革命とジャガイモ
足尾鉱毒事件とジャガイモ...。
ジャガイモこそが歴史の「隠れた主役」「陰の実力者」だった。大衆に寄り添い、世界を救った食物。それがジャガイモだった。
ジャガイモの世界史 「はじめに」より
ということで、世界史において、大きな時代の転換期に、陰で大きな役割を果たしていたのが、市民の生活を支えたじゃがいもであるという観点で話が展開されていきます。

上記のような過去を振り返ると、その時代時代で、ジャガイモが救世主として、皆の命を助けているが、そういう時代というのはある意味、”異常”であると書かれています。

21世紀は新興国の経済発展に伴い、食糧需要の増大が進展する一方で、供給サイドについては、決して楽観できる状況でもなく、特に日本の場合には自国の生産量の少なさのために、海外からの食糧輸入に頼っている、「買い食い」状態をどうにか解決しないと、ジャガイモが救世主になる異常な時代をこれから迎えるのではという問題提起を最後にしておりますが、歴史を振り返ってみると著者が指摘しているようなことがこれから起きても不思議でもないかなぁと思います。

ちなみにこの本は、図書館のオススメ本コーナーでタイトルに引かれて借りたのですが、おもいがけず良い本に出会いました。近所の図書館の方のセンスの良さに改めて感謝したいですね。
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by h5y1m141 | 2008-03-15 11:21
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