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ずばり東京

自分が生まれる10年以上前の、1960年頃の東京の”空気”を感じさせるずばり東京 (光文社文庫 か 40-4 開高健ルポルタージュ選集)
を読んでいて、ふと思ったのが、今も昔も、対して変わりがないのかなぁーと感じました。

例えば、深夜喫茶というのがあるそうで、本書の描写によると、深夜喫茶で、あるフロアーからは”御同伴席”となっているそうで、2人連れじゃないといけないそうで、そういう所で、タバコをすったり、睡眠薬遊びしたり、その他諸々..という感じらしいです。

今の時代にぴったり該当するのはないですが、カラオケボックスとかクラブで遊んでいたり、まんが喫茶で時間を潰しているような感じのこととそれほど根本的には違いがなく、その中の一部でちょっと道が外れるようなことをする子たちがいて、そういう子を狙うオトナも昔からいるのかなぁと感じた。

上記の深夜喫茶に限らず、東京の戦後復興後で、これから近代化になろうとしている時代風景が感じられる本だし、読んでいて感じたのは、正直、昔の東京は結構”荒っぽい”人が普通にいたよう思うから、

「昔はよかった」

というような意見をする人に、一度、この開高 健さんの本を読んでもらいたいですね。
ずばり東京 (光文社文庫 か 40-4 開高健ルポルタージュ選集)
開高 健
光文社 (2007/09/06)
売り上げランキング: 10158

by h5y1m141 | 2008-01-14 10:08 | 読書メモ
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