うつ病—まだ語られていない真実

残念なことに、この分野の大家と呼ばれる精神科医による本は、医学生向きの精神医学の教科書の内容を薄めて記述していることが多く、臨床の現場における生の声を反映していない場合が多い
〜中略〜
うつ病を「心のかぜ」などというのは、本当の臨床を知らない人々によるたわごとである。

うつ病―まだ語られていない真実 (ちくま新書 690)P.21より
あとがきでも触れていたが、うつ病は自然発生的に生じるものではなく、れっきとした病気である点、また一歩間違うと死につながるというものであるので、安易に「心のかぜ」という言葉1つで片付けるのは軽はずみではないかというような問題提起をされています。

病気である以上、治療法にあたって薬を利用することがあるが、クスリについての副作用はあるかもしれないが、だからこそ、治療にかかわる医師がそのあたりについてきちんと知識を持った上で適切な処置をするべきであるという趣旨が書かれていたが、こういうのが言えるというのは、実際に第一線で努力している人の言葉で、重みが感じられました。

うつ病―まだ語られていない真実 (ちくま新書 690)
岩波 明
筑摩書房 (2007/11)
売り上げランキング: 4132
おすすめ度の平均: 4.0
3 典型的なうつ病を知るための本ではない
5 できる人はできる。脱帽。

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by h5y1m141 | 2007-12-15 22:35 | 読書メモ
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