はだかの脳

今月最初の1冊目の本ですがはだかの脳を読み終えました。脳にまつわる色々な研究事例について紹介されていますが、多少専門的な用語は出てくるものの、比較的カジュアルに読める内容でした。

■他人の感情は伝染する?
以下のページでこんなことが書かれていました。
たとえば、内科医である私は、日々感情を共鳴させている。待合室で鬱の患者に会うだけでも、私の中に憂鬱な気分の波が立つ。暗い気分のときはなおさらだ。私がこのような感情の伝染を許さないよう訓練を受けているのは幸いだが、医師、特に精神科医の自殺率が高いことは、認識されない感情の伝染が大きく影響していると思われる。(P.105より)

この章で書かれているのですが、人間はどうも、ある感情を示す表情を見たり、まねたりすると、その感情を認識する脳の領域だけではなく、その表情を実際につくるときに利用される前運動皮質も活性化するそうなので、こういう内科医のような仕事や、私が行っているようなキャリアカウンセリングの仕事に従事する人も、感情が伝染するというのは、「あーなるほどなぁー」って思わず納得しました。

ちなみに、こういうお医者さんが、相手となる患者さんの否定的感情をさける時にいらだち、怒り、無神経などの敵意のある態度を示すという行動も、相手の感情に巻き込まれないようにするための防衛反応ということのようです。

こういうことを知っているだけでも、自分自身が相談を受ける側という立場の際に意識しないといけないし、反対に自分が何かの相談をする際に、相手側がいらだちや嫌悪感などを示している場合には、相手としてはこちら側の感情にまきこまれないようにするための反応なんだとどこかで理解をしめせればいいのでしょうね。(ただ、後者に関しては中々そういう部分に気づくというのは難しいのかなぁ...)

こういう人間の感情が相手に感染しやすいということは、自分自身、感情が落ち気味の時に、肯定的な感情に持っていくために、そういう感情を持ちやすい人に会ったり、まねをしたり(これは難しいか)することで、自分の感情が良い方向に行くのかなぁと思い、実際
考えを変えれば脳は変わる。脳が変われば気分も変わる。人生の暗い面にいるときには、このことを思い出してほしい。つらい出来事それ自体をすべて変えられなくても、それに対する自分の見方を変えることで、脳の作用と心の健康を増進させることは可能なのだ。(P.129より)
と書かれているので、こういう気持ちを持っているのが大切なんでしょうね。

ふと思ったのですが、お笑い芸人がモテる理由というのも、”笑い”という肯定的な表情を普段から行っているから、色々なストレスを受けやすい有名人の人からすると、気分的に上げていきたい時に会いたくなる人と捉えられているからなんでしょうかね。
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by h5y1m141 | 2007-08-04 21:44
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