素人のように考え、玄人として実行する

先日読み終えたコラボレーション!—SFCという「融合の現場」 の本で取り上げられていた素人のように考え、玄人として実行するという本を読み終えたのですが、研究に携わる人向けかと思いきや、意外に普段のビジネスに通じそうなことも結構書かれており、
取り上げられた例や出来事は「研究者」としての多少専門的なエピソードが中心となっている。しかし、その意味するところは「研究者」だけでなく、家庭、ビジネス、事務所、工場など、どこにでもあてはまると信じている(P.8より)
と著者の方が記述されていた通りに感じました。

例えば、
物事を押し進めようとする時、やりとげる前に「できないこと」をいろいろ想像していては前に進まないのである。最後までやり遂げるから知識も増える。私はやってみることをためらう学生にこう言う。
「この問題が解ける方法があれば、それをやってくれ。しかし、解く方法を君はわからない。私もわからない。とするならば、ダメだと思われる方法をやってみた方が賢明ではないか。(P.61より)


というようなことを書かれており、最後までやりきることで、自分なりに何ができないかとか失敗したのかということがわかることが、次の一歩につながるように思います。

私も最近ちょっとづつですが、Perlの勉強をしだしたのですが、なんでやり始めたのかとか、そもそもなんでPerlなのという理由はさておきまずは、続・はじめてのPerlをわからないながらもちょっとづつ読み進め(あとは実際に手も動かして)最後までやりとげることで、多少はプログラミングの知識が増えるのではないかと思っています。

■頭の良さ
これもどっかで書かれていたようなことなのですが、
大体私が個人的に知っているすごい仕事をした人には共通する特徴がある。まず、博識である。自分の分野だけでなく、ほかの分野も。つぎに、頭の回転が速い。相手の言っていることと自分の言いたいことの間にある共通点と矛盾点、それらの論理関係に気がつくだけでなく、それらに関連する事実をさっと引き出すことができる。(P.100より)
これなんか、Klabの千石さんの面接FAQ: 素人にも分かるように説明してくださいにも通じる内容だと思うのですが、結局の所、自分の専門領域は当然のことながら、それ以外の部分の領域に就いてもある程度の理解をもっていないと、相手と対峙している際に、話がかみ合わないと感じたときのそのスキマを生める際の共通言語となるものをどちらかが見いだしていかないと、平行線のままということになってしまい、頭の回転が速いと言われている人はこういう感度に優れているのでしょうね。

あと、個人的に気にっている考えが、以下のくだり
どの分野であれ活躍している人は、その分野についての問題をアブストラクト(抽象化)して考えられる人である。分野が違っても抽象化された思考方法は共通している。(P.160より)

誤解を生みそうな記述で、著書の方も補足していますが、ここでいう抽象化というのは抽象的に話すという意味ではなく、特定の事例などについて、出来事の一段上の共通の概念をつかむという意味のことで、メタ認知に通じるように感じました。

しかし、最近こういう感じの本ばっかり読んでいて、今ははだかの脳というのを読んでいるので、今月はちょっと違ったジャンルの本を読もうかと思います
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by h5y1m141 | 2007-08-03 21:16 | 読書メモ
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