接待の一流

私は接待する立場にはないのですが、部下等にお店を選択してもらって、そのお店が接待側が予想していたような所でないと、怒鳴り散らしたりするというようなことがTVの1シーンなんかであるかと思いますが、ソムリエとして有名な田崎真也さんが書かれている接待の一流 おもてなしは技術ですによると、
お客様をもてなすのは、店ではなく、あなた自身だということです。あなたが「ホスト」であり、店はあなたの指示に従って、執事のようなサービスを提供するのにすぎないわけです。(P.20より)

ということで、接待をするホスト側の人間の仕切りがあってはじめてもてなすということになるそうです。

この辺りのホスト、ゲスト、お店のスタッフの関係を”もてなしのトライアングル”と名付けています。関係を示すと以下のようになります。(レイアウト崩れないかちょっと心配)
    ゲスト
  /    \
スタッフ ー ホスト

そもそも個人的には、このもてなすという言葉とサービスという言葉を同じように捉えていたのですが、著者の方の説明ですっきりしました。

どういうことかというと、例えば友人を自宅に招く時に、どんな料理にしようかとか、どういう雰囲気にセッティングしようかと色々と思いを巡らせると思せて、その友人のために尽くそうとすると思いますが、友人から金銭をもらうということはしないと思いますが、これがもてなす、別の言葉で言うとホスピタリティの原点だからとのことです。

じゃぁサービスが何かというと、サービスは有償のもので、ホテルやお店が「サービス」を提供する見返りに、利用者が代金を支払うという構図になります。

で、最初に書いた接待の時によくありがちなパターンを再度考えると、接待する側のホストであるべき人が、その役割をお店のスタッフにまでゆだねてしまい、お金を払ってごちそうして、あとは自分もゲストとして楽しんでしまう....こういった図式になってしまうから、おもてなしのトライアングルが成り立たなくなってしまうみたいですが、ゲストの大切な時間をお預かりしているわけなので、相手に対して

「いい時間を過ごせた」

と思わせるのが最低限の心構えということみたいなので、接待に限らず人をもてなす時の心構えとして覚えておきたいです。

ちなみに、本来ホストとしてその場を取り仕切って、相手に楽しく過ごしてもらうという意識が働かず、自分自身がゲストとなってしまう背景として、
父親は、仕事を終えて家の玄関に一歩入った瞬間から、翌朝職場に出かけるまで、お客様になりきります。基本的に何もせず、お客さん然と座っているだけです。(P.24より)
ということで、こういう姿を見て育ってきた男の子からすると、お客様扱いの父親の姿を見て育ち、自分自身も下手すると、大きくなってからも親から色々と身の回りの世話をしてもらって育ってしまうため、あいてをもてなすという意識が働きづらいのではと書かれています。
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by h5y1m141 | 2007-07-05 08:28 | 読書メモ
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